青森駅ビルの「ReLabo Medical Spa&Stay(リラボ)」に宿泊。
「ねぶたの家 ワ・ラッセ」を見学体験し、歩いて青森湾に浮かぶ青函連絡船メモリアルシップ『八甲田丸』を見学しました。

青函連絡船は、本州と北海道を結ぶ基幹ルートとして1908年に就航しました。始まりは鉄道連絡船として就航した「比羅夫丸」でした。
青函トンネルが開業した現在、本州と北海道は新幹線でも行き来ができますが、1908年から1988年までの80年間、青森と函館を結んだ青函連絡船の航行距離は、8千万キロ! 地球を2019周分に及ぶそうです。

1964年8月12日に八甲田丸は、歴代青函連絡船55隻の中でも現役期間が23年7か月と最も長く、また青函連絡船の最終航行船の務めを果たした船でもあります。
務めを終えた八甲田丸は、博物館として青函連絡船の歴史や連絡船などの模型や豊富な資料が見学できる施設となっています。
船内展示 遊歩甲板3F ①青函ワールド
2Fの受付でチケットを購入し、3Fの見学エリアへ。
最初に出迎えてくれるのは、昭和30年代の青森駅を題材にした「青函ワールド」です。
戦後復興を果たし、高度経済成長期へ突入した活気あふれる青森駅の様子です。

「ジオラマ」なので、縮小された町の様子が再現されているのかと思いきや、等身大のジオラマでした!細部までこだわってあり、当時を知る貴重な資料です。

青森駅前から数メートルも連なる市場でリンゴや魚介類を売る元気な売り子さんの様子が伺えます。

青森、北海道を物資交換の為、大きな風呂敷を背負って連絡船へ急ぐかつぎ屋さんなど、当時の様子がリアルに感じることができました。


寒さ厳しい青森で、たくましく生きる市場の方たち。

青函連絡船は1988年まで約80年間にわたり、青森港と函館港を往復していました。
その間、約1億6千万人の乗客を運んだそうです!!

ストーブ下回り作業をされてる方たち。
船内展示 遊歩甲板3F ②青函鉄道連絡記念館
青函鉄道に関する展示品コーナー

青函鉄道連絡船の誕生が資料として展示われています

初代青函鉄道連絡船「比羅夫丸」の模型
比羅夫丸の名前の由来は「阿部比羅夫」からきているみたい。
阿部比羅夫とは「飛鳥時代の日本の将軍」なんだそう

乗客用の椅子。グリーン船室が展示されています。
椅子に座っているのは、リアルな現代人です!

座席が豪華。座ってもいいそうなので。
背もたれを倒せるリクライニングシートは、当時高級品で、月給が1万円のときに、1台の製造費が20万円もしたという!!

寝台室

事務長室

船長室
こちらはリアルな人形です
船内展示 航海甲板4F ③ブリッジ(操舵室)
最上階の4階に操舵室があります

奥にいるのは、リアルな人形です。

ハンドルを持って操縦しているのは、リアルな人間です。
操縦室でハンドルを握って体験することができます。とても楽しそうです。船長気分を味わているのでしょう

操舵室から展望デッキへ。
この時はまだ雪が残っており、デッキは肌寒く、当時の厳しい青函連絡船の雰囲気を感じることができました。

号鐘。(ごうしょう)は時報を知らせたり濃霧の衝突防止などのために鳴らす鐘でした。
鐘を鳴らしてみたら、かなり大きな音がして、「これって鳴らしてもいいの?」と少し恐縮してしまうくらいの音が鳴ります。
船内展示 車両甲板1F ④車両展示室
青函連絡船の大きな特徴は、船内に線路を敷き、貨物車両を直接積み込む「車両甲板」。
鉄道車両が船を通じて海を渡ることは世界的にも大変珍しいそうです。

80年間にわたり、青森港と函館港を往復し、2億5千万トンの貨物を運んだそうです!!

郵便車スユニ50


キハ82形特急形気動車 101(客車)展示
※客車は当時乗入れしていませんでした

船内展示 第二甲板B1 F⑤エンジンルーム





最後に、総括制御室へ。

電気・冷暖房等のすべての起動システムがはいいている連絡船の心臓部。
利用案内
- 観覧料 大人510円 高校生・中学生310円 小学生110円
- 観覧時間 夏季 9:00~19:00(入館受付18:00まで)(4/1~10/31)
冬期 9:00~17:00(入館受付16:30まで)(11/1~3/31)
※2025年3月31日にて「アスパム」「ワラッセ」「八甲田丸」の3館共通の販売を終了。
- 休館日 夏季なし 冬期 毎週月曜日
まとめ
見学にかかる時間は、受付から約1時間~1時間半くらい。

この当時も「キオスク」はあったんですね

八甲田丸を出て歩いていると、「TRAIN SUITE 四季島」にであえました!
同じ人を載せて運ぶ 当時の八甲田丸と現代の四季島 同時に出会えるとは感慨深い。
最後までご覧いただきありがとうございました。
