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西日本最高峰・石鎚山へ

愛媛県西条市にそびえる 石鎚山(いしづちさん)。
標高1,982mのこの山は、「日本七霊山」に数えられる霊峰で、古くから信仰登山の地として知られています。

険しい岩場や「鎖場」が有名ですが、実は初心者でも安心して登れる迂回路ルートも整備されています。
登山初心者の私は、まずアクセスが便利な 石鎚登山ロープウェイ を利用して出発!

石鎚登山ロープウェイで一気に中腹へ

ロープウエイのデザインがカラフルですね。

ロープウエイ往復で2200円でした。

ロープウェイ山麓下谷駅から山頂駅までは約8分。車窓からは紅葉(または新緑)の山々が広がり、思わず息をのむ美しさ。

標高差約500mを一気に登るこのロープウェイのおかげで、体力を温存しながら登山を楽しめます。

山頂駅を降りると、石鎚神社成就社(じょうじゅしゃ)までの参道が始まります。

石鎚神社成就社までは徒歩約20分。

まずはここで登山安全を祈願しましょう⛩️

諸願成就の成就の宮のようね!
併せて読みたい👇
四国の霊峰・石鎚山とは
愛媛県西条市にそびえる 石鎚山(いしづちさん) は、標高1,982m。
西日本最高峰にして、日本七霊山の一つにも数えられる霊峰です。
古くから修験道の修行場として知られ、登山道には「鎖場(くさりば)」と呼ばれる急峻な岩登りのポイントが点在しています。
石鎚山の鎖場は全部で4つ。
それぞれがまるで試練のように登山者を迎え、登り切ったときに得られる達成感は格別です。
石鎚山登山ルート全体マップ

全行程の目安
- 総歩行距離:約9km
- 所要時間:登り3〜4時間、下り2〜2.5時間
- 難易度:中級から上級(鎖場利用時)/初級から中級(迂回路利用時)

名物・鎖場に挑戦!
成就社から登山道を進むと、いよいよ石鎚山の名物「鎖場」が登場!
| 場所 | 長さ | 難易度 |
|---|---|---|
| 試しの鎖 | 74m | 中級レベル |
| 一の鎖 | 33m | 初級レベル |
| 二の鎖 | 65m | 中級レベル |
| 三の鎖 | 68m | 上級レベル |
試しの鎖(約74m)
全長約74mの巨大な鎖は、石鎚山最大級!
【試しの鎖】——最初の試練、標高1,400m付近
- 全長:約74m(最長の鎖場)
- 所要時間:約20分(登攀)
- 難易度:★★★★☆(上級者向け)
- 位置: 成就社から徒歩約40分地点
その名の通り、「本格的な鎖場に挑戦できるかどうか」を“試す”ための場所です。

岩肌はごつごつしていて、足場も限られています。

ただし、横にはしっかり整備された迂回路もあるので、無理をせずルートを選べます。

なみに、この鎖は本格的な修験者向け。体力や経験に不安がある方は、すぐ横の迂回路を利用できます。

一の鎖(約33m)

「一の鎖」は、もっとも短い鎖場です。
【一の鎖】——信仰登山の入り口
- 全長:約33m
- 所要時間:約10分
- 難易度:★★☆☆☆(初心者〜中級者)
- 位置: 試しの鎖から徒歩30分ほど
こちらも、横にはしっかり整備された迂回路もあるので、無理をせずルートを選べます。

ここは、初心者も登れるおすすめの鎖場です。しかし、やはりここも垂直な鎖場なので高所恐怖症のひとや体力に自信のない方は控えておいた方が良いでしょう。
安全メモ:
雨の日は非常に滑りやすいので要注意。必ず滑り止め付き手袋を着用。
二の鎖(約65m)
傾斜が一気に増し、まさに“挑戦の鎖”。
途中から垂直に近い岩場になり、足上げがきつくなります。

【二の鎖】——垂直に近い中盤の難所
- 全長:約65m
- 所要時間:約15分
- 難易度:★★★☆☆(中級〜上級)
- 位置: 一の鎖から約20分の登山道先
二の鎖は、途中から岩の角度が急に変わります。
腕力と足のバランスが試され、足場も少なくなってくるので、技術も必要です。
二の鎖では、滑落事故も起きているので、しかっりと準備をしてから登りましょう。
三の鎖(約68m)
この先に三の鎖があります

そして最後の試練が「三の鎖」。

ほぼ垂直に立つ岩壁を登るため、緊張感が続く場所です。
【三の鎖】——天狗岳へ続く“最後の試練”
- 全長:約68m
- 所要時間:約20分
- 難易度:★★★★★(上級者)
- 📍位置: 二の鎖から約30分先(弥山山頂直下)
こちらも迂回路があります。
この辺りから山全体が真っ白な霧氷に包まれた景色になってきます。

鎖を伝って登り切ると、弥山(みせん)。
私が登った時期は11月初旬。霧氷がありました。道中の足場はところどころ凍っており、鎖もめちゃめちゃつめたく、途中手が冷えてしまいました。
迂回路の階段を上りきると弥山です。

そこは 天狗岳(1,982m) への分岐。


そこからさらに進むと、石鎚山の最高峰 天狗岳(1,982m) に到着します。


すべての鎖には「安全な迂回路」あり。
「鎖場はちょっと不安…」という方には、安全な迂回路ルートがあります。
各鎖場のそばには、**しっかり整備された登山道(木段や岩道)**が用意されており、鎖を使わずに山頂まで登ることができます。
登山道の標識には「鎖場」「迂回路」と分かりやすく表示されているので、迷う心配もありません。
「挑戦」と「安全」を自分のペースで選べるのが、石鎚山の魅力のひとつです。
鎖場に挑戦しない方は、各ポイントにある迂回登山道を利用可能。
木製階段や岩道が整備されており、初心者や子ども連れでも安心して登れます
登山後の癒し「常住屋白石旅館」

成就社の近くにある老舗宿、常住屋白石旅館。

登山後の疲れを癒してくれる山の宿として人気です。

山菜料理やアマゴの塩焼きなど、地元食材を使った料理が絶品

鴨そばあったまる一品です。味も絶品。

木造の館内はぬくもりがあり、静かな山の夜を満喫できる

女将さんの温かいおもてなしに、心まで癒されます
看板猫の「たまちゃん」が出迎えてくれます🐱

チェックイン目安:登山を終えて15:00〜17:00到着が理想。
鎖場攻略アイテム|登山用グローブ紹介
グローブ
石鎚山の鎖場に挑戦するとき、一番大切なのは「手の安全」。
鎖をしっかり握る場面では、素手だと金属の冷たさや滑りで不安を感じることもあります。
鎖は、気温が少しでも下がると、思っている以上に冷たくなります
グリップと指先の感覚はとても大事になってきます。
これから石鎚山の鎖場に挑戦する方へ、
実際に使って良かった登山用グローブをご紹介します。
手のひら部分に強力なグリップ加工が施されており、
濡れた鎖でもしっかり掴むことができます。
また、手首まで包み込む設計で岩肌からの擦れを防止。
石鎚山の鎖場を安全に楽しみたい方には、ぜひ手に取ってほしい一品です。
【石鎚山登山記】ロープウエイで行く!スリル満点の鎖場と癒しの「常住屋白石旅館」まとめ
鎖場に挑むスリルと、迂回路で味わう穏やかな自然。
どちらを選んでも、登る人それぞれの“信仰と心の旅”が待っています。
ロープウェイでアクセスし、信仰の山を歩き、最後に宿で癒される——
ロープウェイ、鎖場、宿泊、絶景——すべてがそろった石鎚山。
それはまさに、挑戦と癒しの心の旅でした。

